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2010年6月28日 (月)

誤審と言うものについて

昨日の試合。
勿論タイトルが示すとおり、イングランド×ドイツ、アルゼンチン×メキシコの判定についてです。
と言っても個々の判定をどうのこうの言うつもりはありません。

某ポータルサイトのニュース記事にコメントを付けられるものがあります。
まあ、そのコメント欄は非常にレベルの低い煽り等もあって某掲示板以上に酷いところもあるのですが、見ていると多かったのが、
「ランパードのゴールが決まっていたらゲームは判らなかった」
「誤審多すぎないか?」
「ビデオ判定導入しろ」
と言う意見。
他にもあるのですが、私が個人的に気になったのは上記3つの意見でした。

最初の決まったら云々の話。
正直タラレバは不毛です。気持ちはわかりますけどね。
あの時間帯は確かにイングランドが猛攻を仕掛けていました。
でも試合全体を俯瞰すると、ドイツのほうがしっかりとゲームを進めていたので、同点になったとしても後半に突き放された可能性が高いのではないでしょうか。
後半の試合展開を見る限りそう思えて仕方がないのです。

次の誤審多すぎないか?と言う件。
皆さん覚えていますか?
2006年のW杯。日本対オーストラリアの主審が誤審を認めた事を。
あれも決定的な場面でした。
因みにオフサイドの誤審に関しては興味深いレポートがあったりします。
2002年の日韓大会のとき、オフサイドの誤審がどの時間帯に集中していたかを検証したものです。
informaWorld(英語サイト)
上位リンク先のpdfファイル(英文)をダウンロードして読んでみると面白いかも。
(右クリでDL。稀にダウンロードしたファイルの拡張子がhtmlになっているのでpdfに変更してください)
かんたんにまとめているのは下記ブログです。リンクは貼れませんのでコピペしてくださいcoldsweats01
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/uncolpodivento/article/12
対象が2002年なので参考記録にしかなりませんが、オフサイドだけを見てもそれほど今大会の誤審が多いとは思えないのですよ。
特にワールドカップは普段サッカーを見ない人も注目しますので、メディアが判り易く取上げたものに話題が集中してしまいます。
また、海外のサッカーはレベルが高い=審判のレベルも高い、と思い込んでいる人も多いわけで、そう言う中での誤審は目立って仕方が無い。
実際には海外の4大リーグでも日本のアレな審判より酷いジャッジをする審判はごまんと居ますから、今のところ誤審が多すぎる!と言う指摘は当て嵌まらないのではないかと思います。単に誤審が起きた場面が悪すぎただけで。

お隣の国では世紀の大誤審とか誤審のワールドカップとか騒いでましたが、誤審は誰にでも均等に降りかかるものではないかと思うわけです。
寧ろお隣の国は2002年のとき誤審で上に昇って行ったと言われるほど対戦相手が不幸に教われましたので、今更誤審騒ぎを起こすのはどうなのよ?と思わざるを得ないわけですが…

3番目のビデオ判定の是非について。
コメントではゴール部分だけでも導入して欲しいと書かれていましたが、個人的には導入反対です。
フットボール(敢えてサッカーではなくフットボールと書きます)は連続性が重要なスポーツです。攻守の切り替わりが連続的におきるところが面白いわけで、その一瞬たりとも目を離せないスピーディーな展開が醍醐味なわけです。
(他のビデオ判定を導入している競技と同列視は出来ないのではないかなと思います)
そこにビデオ判定を導入したら…?
例えば冒頭のランパード選手のシュートの様に瞬間の判断が際どいシーンで、シュートされたボールを何とか掻き出したGKが味方選手にパスを出して、上手くカウンターを 仕掛けて点を取るチャンスがあった状況だとしましょう。
ラインを割ったかどうか一瞬で判断できなかった場合、一旦ゲームを止めて審判が映像を確認します。
そのためにまずGKのフィードは審判によって止められます。
その後審判が映像を見ながらゴールインかどうか判断。
ゴールインなら通常通り決められたチームがボールを持ってリスタートしますが、仮にゴールに入っていなかったら…?
そう。折角カウンターのチャンスがあったのに止められてしまうのです。
ほんの一例なのですが、そう思うと私はビデオ判定をフットボールに導入するのは難しいのではないかと思う一人なわけです。

上記の問題を解決するには完璧な審判が登場するのを待つしかないですね。
まあそれは奇跡とか言うものの部類になりますが、基本的に誤審は減らして欲しいと言う意見は当然持っています。
確かに機械に判断を託すのは正確な判断と言う面では正しい選択なのかもしれません。
でもそれではコンシューマーゲーム機のサッカーゲームと同じになってしまう。
人間がジャッジするからこそ、誤審も起これば計算が出来ない色々なドラマも生まれるわけです。

つらつらと書きましたが永遠に決着のつかない話題なだけに、今後も物議を醸すのでしょうね。

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コメント

アイスホッケーみたいにゴールラインにもう一人審判を配置するのもありですかねえ

投稿: さぁ? | 2010年6月29日 (火) 19時51分

>さぁ?さん
可能性としてと言うか、個人的には審判の数を増やすしか解決方法はないと思っています。
ゴールだけなら2人増でいいのですが、他のフィールド上のジャッジでも誤審を減らそうと思うなら、主審1人+副審4人(ホームとバックに各2人)+ゴールライン2人+第4審判にあたる人1人、の計8人体制にする必要があるかなと。

あと他の所で見かけたのですが、
「ビデオ判定専門の審判を置いて判別しづらい判定はその人が逐次インカムで報告したらいい」
という事を言っている人が居ました。
残念ながら私の想定した状況ではそれでも相当なタイムラグを生じるので、あまり意味は無いのかなと思います。
先日のアルゼンチン×チリの様にオフサイドからゴールに繋がるような場面であればプレーが切れているので問題ないのですが、本文のように連続性のある部分での判定にはやはり向いていないのかなと。

投稿: RaoU | 2010年6月29日 (火) 20時21分

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